フォーカルポイント
デザインアイテム
2023年1月5日

空間の演出にはフォーカルポイントを意識することが重要です。フォーカルポイントとは日本語では「焦点」という訳で目線を引き付ける場所やアイテムのことです。住まいのデザインにおいてはフォーカルポイントをどこに設定してどのような演出を行うかしっかり計画することで素敵な家と感じられるはずです。

昔の家であれば和室の床の間が代表的なフォーカルポイントといえるでしょう。洋間ではマントルピースや暖炉などが流行った時期もありました。

現代では玄関に入った正面、リビングに入った対面の壁や対角のコーナーが演出の場として効果があるとされています。その他、ベッドルームや子供部屋においてはドアから入って対角の位置に何らかの空間演出をしたいところではありますがスペースの関係で難しいことが多く、多くの場合は壁の一部をアクセントクロスで色分けする程度が多いと思われます。

玄関ドアから入って正面のフォーカルポイントにはどのような演出が考えられるでしょう?現在、最も多いケースはここにニッチを設けて間接照明の演出を行うものでしょうか?ニッチには絵画や器、花などを飾ることが期待されます。玄関正面に壁がない場合は先に窓を設けて景色を楽しむという方法もあります。玄関奥に廊下が続く際には暗くならないようにする注意が重要と考えます。

リビングのフォーカルポイントはリビングドアから入って正面の方向を演出の場として設定します。この位置にTVがくる場合はTVボードなどの家具や背面壁面の素材の工夫(タイルなど)で演出するケースが多いです。対面位置にTVがない場合にもインテリアデザインを含めてフォーカルポイントの検討が大切です。アイテムとしては窓、差し色(アクセントカラー)の壁面、観葉植物、照明器具、小物、家具などをうまく配置しましょう。

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