おうち時間の増大は家族が家でともに過ごす時間が長くなっていることに繋がっています。大変、喜ばしいことなのではあるのですが、時には互いに少し距離を置きたいと思うのがヒトではないでしょうか?そうかといって個室に閉じこもるのも少し寂しいと感じる。。。
家族が近くには居るのだけども少し視界やお互いのたてる音が遮られたりして、寂しくない距離感を実現する手立ての一つにヌックはなるのだと思います。
ヌックという言葉は元々北欧住宅の様式からきているようです。広い居間に隣接した小部屋で団欒を暖かく楽しむためのものだったようです。
現代日本ではこれがワークスペース、ゲームコーナー、読書コーナー、リラクゼーションスペース、こどもコーナーなど多様な用途で使われる空間になってきました。
ヌックの用途はおのおのの家族の有りよう、関係性によって様々となります。大きな括りの部屋(リビングと洋室)だけではなく、巧く小さなコーナー「ヌック」を設けることはきっと心地よい住まいの実現へと繋がるであろうと思えます。