家具としてのキッチン
デザインアイテム
2020年12月29日

最近のLDKのプランにおいてはオープンキッチンの事例が増えていると感じます。

料理は主婦の仕事という概念は時代遅れとなり、現代は家族で料理や食事を共に楽しむ時代になったと言えるのかもしれません。

少し前はキッチンはリビング・ダイニングとは隔絶されていた事例が多かったのですが、最近ではリビングの中心近くにシンク・カウンターやコンロなど調理設備が配置されるケースが殆どとなってきています。

こうなるとキッチン設備のデザインにも変化が生じてきています。

リビングの真ん中にキッチン設備が来るわけですからリビングのインテリアデザインとの調和が求められるわけです。すなわち「家具としてのキッチン」が求められるわけです。

一方、キッチンメーカの製品ラインナップの中にもアイランドキッチンがあり、木目調のパネルを回したものがありますが質感や光沢で少し違和感があるものが多いと感じています。どうしてもメーカ製設備という存在感が際立ってしまうと感じてしまいます。

硬質な設備形態が好みに合うという方は当然、いらっしゃるとは思いますが、ダイニングテーブルやカウンターに調和する天然木調の柔らかなデザインが好みという方も多いのではないでしょうか。

そのような場合にはオーダーキッチンを検討したり、天然木を貼ったキッチン腰壁の裏側にキッチン設備を設置する方法もお勧めです。

ひっくり返して言えばキッチンを中心としたリビングデザインを考える時代が来たと感じます。

 

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