機械換気
テクノロジー紹介
2023年5月25日

住宅を含め、人が住む建物には機械換気が必要です。機械換気の対義語は自然換気ですが現在の建築基準法では認められていません。安全な室内空気を保証するために機械換気が求められています。

機械換気には第1種から第3種までの方式があります。

第3種:排気のみを換気扇などの機械で行い、吸気はレジスター(吸気口)から行います。

住宅では最も一般的に使用されています。

第2種:吸気のみを機械で行います。医療施設など限定された用途で使われます。

第1種:吸排気両方を機械で行います。省エネを目的として熱交換システムを兼ねて導入します。高価ではありますが最近はこの方式が増えています。

 

熱交換システムは空気の換気を行う一方、室内の熱を外に逃さないことができます。

冬は室内の暖かい空気を、夏は冷房した空気を屋外に逃さない、つまり省エネに繋がるわけです。

熱交換システムにも顕熱交換方式と全熱交換方式があります。

顕熱交換システムは熱を逃がさないが湿気は通します。一方の全熱交換方式は熱を逃がさないと同時に湿気も逃がしません。全熱交換機の場合、例えば冬には外の乾燥した空気が室内に入るのを防いでくれます。一方、臭気の排気など換気の質は顕熱交換システムの方が優れています。

なお、逃がさないという文中表現は100%ではありません。効率や特性はそれぞれの機種で異なりますので比較検討しましょう。

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