壁面パントリー
デザインアイテム
2020年9月5日

パントリー
〇パントリーとは

食品戸とも呼ばれますがキッチン内あるいは隣接して設置される収納スペースです。最近は食品・食材だけではなく調味料や食器、調理器具、家事用品、文具などLDK内のあらゆるものが収納対象になっています。

パントリーには形態として壁面パントリー、ウォークインパントリー、引き出し型パントリーなどがあります。壁面型はキッチン台の背面等の壁が収納となったもの、ウォークイン型は独立した収納部屋を設けたもの、引き出し型は幅が狭く奥行があるスペースに収納引き出しを設置するものです。

今回は壁面型のパントリーを紹介します。パントリー3

キッチン収納の種類はいくつかあります。冷蔵庫、キッチン台下、吊戸棚、壁面戸棚、床下収納、キャビネット全般などがありますね。これらの収納場所を組合せてパントリー内の収納を計画しないと無駄なスペースが生まれたり、無理な動線により料理や家事に無駄なストレスがかかってしまいます。

〇壁面パントリーのメリット

壁面パントリーはウォークイン形に比べてスペースの効率が高くなります。壁面戸棚に比べ、天井高さまで収納出来、奥行きも自由に設計出来ます。ウォークイン型はヒトが入り込んで使うため、通路スペース(幅60cm以上)が必要となります。壁面パントリーは調理スペースとパントリー通路を兼用可能なのでその分スペースの有効活用できます。また、奥行きがあるウォークイン型はパントリーの奥側コーナーに使いにくいデッドスペースが出来やすくなり、通路に物を置いたりすると全く使えない「開かずの間」となることもあります。一方、引き出し型のパントリーはスペースの有効活用度は高いのですが、引きだしの造作などをするためにスペース当たりのコストが高くなりがちです。

〇パントリー設置にあたっての留意点
 ・収納計画が重要

パントリーに何を収納するかを決めなくてはいけません。

パントリー内にストックする食品の量、食器、その他の小物、雑誌、文具類など生活をイメージして収納場所を決定し、パントリーが分担する収納物を決めて行きます。

 ・収納物が決まった後はパントリーの棚割りや奥行きを決めて行きます。

大きな収納物があるとその分、パントリー全体の奥行きが大きくなります。そうすると小物の部分では無駄なスペースが多くできてしまいます。極端に奥行きが大きいもの(40cm以上)はパントリー以外の収納場所を見つけましょう。パントリーの奥行きは最大でも40cmに抑えるのが一般的です。棚割りについて、可動棚を取り付けると自由度が高く後々の変更に対応できて便利です。可動棚

 ・既製品の利用、DIY活用

可動棚を含めて既製品を多く使うことで仕上がりがきれいになります。一方、コスト的には既製品が高くつきことも多いです。可動棚の設置はDIY(自作造作)も可能ですので設計者と相談してみてはいかがでしょうか。DINOS既製品

 ・パントリー内に小型家電やゴミ箱を収納する場合にはコンセントの設置や換気の検討をしましょう。
 ・パントリーの扉のデザインはキッチンやリビングのイメージに大きな影響を及ぼす場合があります。

意識してデザインを行うか、なるべくシンプルにするかを検討しましょう。パントリー2

 

壁面パントリーは必要なスペースに比べて収納量がとても大きいため、部屋をすっきり整理整頓するために強力な設えと考えます。家のプランニングにはぜひ一度は検討すべきと考えます。

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