社屋建設(1) 2021年4月2日
今年(令和3年)の夏を目指して自社ビルを東区に新築中です。
このビルはZEB(ゼロエネルギービル)としてCO2排出を抑制し、
地球温暖化を抑制する技術装備を全国に先駆けて実験的に取組んでいます。
化石燃料の利用に代えて再生可能エネルギの1つである「地中熱」を利用した冷暖房を行います。
地中熱は地上の気温に比べてほぼ一定ですので、夏は冷房として冬は暖房として有用です。
これまで地中熱を得るためには採熱のための複数のパイプを地下100m程まで埋設する必要があります。
この費用は決して小さくはありません。このコストがこれまで普及を妨げてきたわけです。
今回の自社ビル建設においてはこのコストを大幅に削減する技術に取り組んでいます。
今回の建設地である東区の地盤は軟弱で、今回も20メートルの杭の打設が必要でした。
折角、長い杭を打設するので杭を中空構造としてそこに地中熱採熱パイプを螺旋状に
巡らせてパイプの埋設費用を大幅に削減することにしました。
杭の深さは20メートルですがパイプは螺旋状なので杭1本あたり約80mあります。
これを20本以上設置します。
この結果、ガスや石油などの化石燃料を一切使用しない、且つ電力使用量も大幅に削減された
建物が出来上がります。
中空杭と採熱パイプ |
採熱螺旋状パイプ |
杭の打設 |
採熱パイプの設置完了 |